今日もまたまたハプニング。
最近バンコクは先の見えない渋滞解消に向けて何かと新しい陸橋などを作っていますがその影響で毎日のように交差点の場所が変ったりUターンの場所が変ったりして大変です。
日本のように親切な案内看板もなく勘で走らなければなりません。
また、突然道路に大きな穴が開いていたりすることも少なくなく、夜間前を80km/h位で走っていたバイクが暗くて見えない穴につまずいてライダーが飛んでってしまうような事もあります。
直線道路を走っていていきなり転がり始めたりするわけです。
車の場合はバイクのように即、死に繋がるような事は少ないですが、私も過去穴で3回タイヤ破裂、モーターウェイを高速で走っていて突然現れた段差(段差といっても日本のような優しい思いやりのある斜めに作られた段差とは違い、10cmくらいの高
さの直角の段差)でタイヤ破裂&2回マグ(日本で言うアルミホイール)破裂(修復不可能)を経験しています。
周囲が140-150km/hで流れているモーターウェイ(片側6車線)でいきなり大きい穴があったりするわけです。
照明は暗くてもちろん直前まで見えないし穴の位置がしょっちゅう変るわけです。しかも多い。
もうファミコンですよ。
穴に落ちて車が壊れたら「運が悪かった」と思うしかない。無事に目的地に着けば「1stステージクリアー」です。
でも今日は穴ではなかった。新しく舗装し直したばかりの道でトラップなど無いとたかをくくっていた!
平和な道路に夢を見、のぼせ上がってしまっていたのだ!!
世界は平和になったのだなどと幻想を抱いてしまったのだ!
120km/hでゆっくり目に走行中視界に飛び込んできたのは車線一杯に鎮座する軽く1tはありそうな岩!
隣の車線を走る12輪トラックと中央分離帯の壁にはさまれ車線変更はできない。
今までの人生で起こった様々な約138項目にも及ぶ事柄と出来事が頭を交錯する。
しかし瞬時に頭を切り替え最善の回避行動をはじき出す。
その約0.12秒後、五目並べで鍛え抜かれた反射神経が音を立てながら反応し、ステアリングを持つ手と右足がマシーンの挙動を0.01秒単位で制御する。
頭の中では4輪に対する重量配分の計算がリアルタイムで行われ、後輪の駆動力、路面の摩擦係数、タイヤのコンパウンドと速度、湿度、路面温度などの総合データと照合し、体で感じるステアリングオイルとブレーキオイルの油圧をミクロン単位で制御する。
完璧だった。全てが。
陶酔するほどに。
アートの域に達していた。
そのアートの域に踏み込み、恍惚感が全身を襲う
まさにその瞬間、
「ガチャーン!」
避けきれる訳も無かった。
ただし、しつこいようだが、幼少期から五目並べの英才教育を受けて培った反射神経のおかげでバンパーが10m位吹っ飛ぶ程度で済んだのだ。
並みの反射神経なら11mは吹っ飛んでいたところだ。
今日ほど30年前の正月、五目並べ対決をして後にも先にも1回しかした事の無い五目並べで散々負けさせてくれた祖父に感謝した事は無いだろう。
これが先祖のパワーというものなのだ!
というか、単に走っていたら石にぶつかって車を壊し
た、というだけの事なのだ。