ヤワラの対決

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ソンクラーン期間中カオサンやラチャダムリ、シーロムなど一部のお祭り地帯を除いてはガラ空きのバンコク。

おかげでどこへ行くにも渋滞もなくラチャダやラマ9通りもサーキット状態でグー。ここヤオワラートも例外ではない。

通常ヤワラ(ヤオワラート)までは30分以上かかるところこの日は10分!
駐車場も待ちなし!

ただし、緑軍団と赤軍団の攻防戦にソンクラーンもピーマイもへったくれもない。

といってもギャングでもチーマーでもない。半屋台シーフードレストランだ。

どこもガラガラのヤワラにあってこの路地を挟んで睨み合う2つのシーフードレストランだけはどこまでも熱い。

半屋台というのは外で調理し、夜で閉まっている金行前の歩道に50人程度座れるテーブルを出しているが隣接したビルの1-3階にも客席がある。

緑軍団と赤軍団というのは各店それぞれ30名程ずついる従業員が全員緑と赤のポロシャツを着ていて路地を挟んで色が分かれているので運動会の様相を呈している。

この2店はいつ行ってもどちらも満席。並ぶの嫌いなタイ人もお行儀良く席が空くのを待っている始末。その殆どがタイ人だがファラン(西洋人)も日本人もインド人もぞくぞくとやってくる。他の店を開けている一般レストランはガラガラ。

但し、客が待っているほど人気があるからといってニコニコしてばかりはいられない。

緑の店に並んでいても赤の店の席がぱっと空いてしまえば客はすかさず赤の店に寝返ってしまう。そう、ここはシーフード戦国時代なのだ!

客の座る席を1つでも無駄に空席にしないよう、テトリスのように客をテーブルに詰め込んでいかなければならない。

この「テトリス係」は次々に客を人数に合わせて右半回転、左90度回転、と自在に操り客席にはめ込んでいく。

完全に自己陶酔している。

客を右へ左へ回転させ、隙間なく埋め尽くし、レベルが上がりボーナスポイントをガッツリ稼ぐゲーマーのように、コーナーをガチガチに攻める峠の走り屋のように、いつも三面鏡を持ち歩き、ガラスや鏡に自分が写るたびにポーズを決めてしまうナルシストのよう
に、究極に酔っているのだ。

これがプロなのだ。

ただ単に仕事中に飲んで酔っているんではない。 と、信じたい。

 

僕がここに行くのは1軒レストランで食事をした後に海老や蟹が食べたくなったとき。海老の丸焼きや蒸した蟹がgood.
トムヤムタレーと共に食べればベリーgood.でも海老や蟹などを7-8皿頼んであえてご飯ものは頼みませんよ。

ここの後にも3件目の食事がまってますからね^^!!

この時期、ヤワラでもここだけ行列でフィーバーしちゃってるもんだからあちらこちらの席から聞こえる言葉は

「カーイディー ノ!」 (カーイ=売る ディー=good,で売り上げがいい、よく売れるという意味)
商売人だけでなく一般人や金持ちだってここまで気持ちいいくらい良く売れているとうらやましかったり凄いと思ったりするんでしょう。

タイ人がよく言う言葉に「カーイディー・サヌック」というのがありますが、これは サヌック=楽しい で
「良く売れる は 楽しい」ということ。

当たり前のことのようですが、タクシーの運転手なんかでも長距離の上客より帰宅を急ぐ事を優先して乗車拒否してしまうような国、ここタイランドにおいて休みより仕事を優先する数少ないそれこそ貴重な言葉なのです。

ただし、もちろんニッコニコなのはオーナーだけ。満面の笑みで客を誘導、従業員は例によってナーブア(飽き飽きしたような疲れたような暑くて苦しいような表情)です^^

まあ、繁盛している分、暇な店の店番のこの世の終わりのようなそれとは少し違いますけどねw

ナウナウカー

最近バンコクでやたらと見掛ける日本車の日本仕様。

んんん??日本車だから当たり前のようだけど、実は日本とは車名やマークが違ったりするのでナウなヤングはデテールにこだわっちゃうのだ。

特にここの所多いのが写真の車、ホンダ・ジャズ。(日本名フィット) 値段も日本円で200万円強と月収5万円程度の若者でも手軽にローンが組める親切な設定。

月収の40%をローン返済にあててもたったの100ヶ月で返し終わってしまう気軽さが受けているんです!!

(利息を入れてもたったの120ヶ月=10年!余裕です^^)

話がそれましたが写真の車もナウナウ仕様に。

ペタペタに車高を落とし、フォーミュラーカーもびっくりの揚力、空力を全く無視したコテコテのフルキットを段差の多いタイの道路で引きずり、町工場で手作りされ道端で売って
いる直管マフラーを装着して爆音を轟かせながら走っているのをよく見掛けます。

日本ではよくホンダにはアキュラのマーク、トヨタにはレクサスのマークをつけている車を見かけますがここタイでは全く逆です。

まずは基本の「JAZZ」エンブレムを「Fit」に。

そして「車庫証明」ステッカーのコピー物。「低排出ガス」ステッカーのコピー物まで売られています。
たまにいるのがタイのナンバープレートの変わりに日本のナンバープレートをつけている車。警察官が見ても何も言いません。

ナンバー自体はおそらく日本でとられちゃったものでしょう。
フロント側だけつけている車が多いですから。
ドレスアップ・アイテムとしてかなりのいい値段で売られています。

ただし、なぜだか見かけるのは山梨ナンバーや茨城ナンバー。

タイでトレンデーと呼ばれるようになるにはまだまだ修行が足りないようだ。

トリップ in カオヤイ (1)

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バンコクから北東に車を走らせる事約2時間半、日本人観光客にはほとんど知られていないが、タイ人とファラン(西洋人)には大人気のホットなスポット、

カオヤイ国立公園。

またこの地味で控えめなネーミングが渋すぎる!

全く興味をそそられないその存在感!

タイ渡航60回以上、タイ国内での走行距離16万5千km(自分で運転した距離。通常は他人の運転で出掛ける事の方が多い)、それでも1度だって行ってみようとも思わなかった、選択肢にさえ入らなかった魅惑の聖域!

そんな素敵な場所に行く貴重な機会を作ってくれたのは知人からの一本の電話。

「今うちの従業員達連れてカオヤイに遊びに来てるんだけど、ちょっと遊びに来ない?」

カオヤイといわれても、名前だけは聞いたことがあるが、どこなのかも何があるのかもわからない。
でも「行ってみよう、やってみよう」がモットーのボクは即答。

「OK,じゃあ、ちょっとまっててね^^」

カバンに2日分の着替えをつめ、ギターを持って、いざ、出発。

ふと、どこに向かえばいいのか、という事に気が付いてしまったのでチェックする。

おっと、200km以上ありそうな感じ^^
急がないと日が暮れてゲートが閉まってしまうので大変^^

ここでちょっとカオヤイ国立公園の秘密のシステムについて触れておくと、この公園は敷地が東京都と同じくらいの広さがあり、そこが丸々保護されており、入場料が掛かる。

夕方5時以降はゲートが閉まり、出入りが出来なくなってしまう。といっても普通の公園ではなく、広大な敷地の内部にはバンガロー等の宿泊施設も多数あるので時間内にゲートをくぐれば中で泊まる事ができる。

レストラン、バーべQ、テントエリアなども充実。川や滝なども豊富で、さすが東京都と同じだけの敷地があるカオヤイ、公園内の道路もカーブのない直線道路だけでも20kmなどスケールが違う。

ただ、この公園、東南アジアで最も自然を残している、と言われるだけあって野性のトラや象、鹿・サルをはじめ無数の動物達が生息。夜7時以降はマイカーの走行禁止。但し、公園運営の「ジャングル・サファリ・ツアー」なるものがあり、オープンエアーのサファリ・カーで1時間半のナイトサファリ体験が出来、川あり草原あり、ジャングルありの広大な自然の中で野生の動物達を目の当たりに出来る。

モノホンのサファリワールドなのだ。

 

しかも東京都が丸々入るようなビッグでジャンボでヒュージなフィールドなのだ。

<続く>

トリップ in カオヤイ (2)

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話は戻って、早速カバンとギターを車に積んでバンコクを出る。
トールウェイを風と共に駆け抜け、1号線を北上。

ガソリン価格が高騰している中、できることなら節約運転を心掛けたいところだが、ここだけは回さずにはいられません。

約1時間走ったところでイサーンに行くときには必ず寄るスタンド「JET」へ。都心ではあまり見かけないが、郊外に出た途端JETだらけになるのはタイのあるある七不思議だ。ここだけははずせません。ここのブラックアイスコーヒーとハンバーガーは◎。

その後はそこそこのペースで無事到着。サングラスをしてゲートもタイ人料金で通過できて知人たちの待つバンガローへ。

そう。ここもタイあるある10箇条の第3項、タイ人と外国人では料金が違うというお決まりの理不尽なシステムなのだ。

といってもここは広いカオヤイ国立公園。
ゲート通過してからがトリップです。

ゲートを抜けるとタイとは思えないほど綺麗に舗装された道が続いている。

駆け抜ける喜びを求めて全身の血が騒ぐ。

そこには行く手をさえぎる物は何もない。
減速帯もセンターポールも、キャッツアイもない。
全てが解き放たれていく瞬間。。

オオ、イェス!! アディクテッド フィーリング!!!

タイトなコーナーがジャングルを貫き、野鳥の声とシルキー・シックスの音が絶妙で至高なハーモニーを奏でる。

神経が研ぎ澄まされ、ミリ単位の路面の状態を全身で感じる。

思い描いたラインを寸分の狂いもなくトレースする。

シリンダーの鼓動が脳天を突き抜け魂を揺さぶる。

 

イェススススススススッスッスッスカス~~~!!

 

もう止まらない、止められない、止めたくない、止まる訳にはいかない!
でも誰か止めてー!

 

大地と魂がシンクロし、このままのパーフェクトな状態が永遠に続くと確信して疑う余地もない域に達してしまっている。そう、これがあの、まさか、完全領域と言われる世界なのか!

 

OOOPSSSSSSSSSSS!!!

おーまいぐっどねすすすすすす!!!!!!

ああ、ああああっ!!

 

気が付いたらバンガローエリアを30km以上通り越していた!!

気を取り直してUターン。今度は窓を全開にして風を感じながらウーファーの重低音でルークトゥンを聞く。
公園内には田畑がないので普段のイサーンとは一味違った趣。

バンガローに着くと既に約40人が出来上がっていた。

ボクはお腹が減っていたので知人の従業員達が炭火でステーキや海老を焼いて出してくれたのをむさぼる。もちろんカーオニァオやナムトック・ヌア、ソムタム、ラーブ・ムーなども一緒にでてくる。

従業員達はイサーン出身者が多いが、あまりイサーン語の得意でないボクが聞き取れない素振りを見せるとちゃんとタイ語に言い直してくれる^^

話に花が咲き、宴もたけなわ、いい気分になったところにナイトサファリの車が3台、迎えに来た。

さあ、トラと対決しに行っちゃおうか~~

<続く>