シンプル in タイランド

ある日の夕方、親友の経営する会社に遊びに行く。

ここタイでは会社に遊びに行くなんていうのは日常茶飯事で、一流企業でも従業員の連れてきた子供がオフィスを走り回ってるなんていうのはざらです。

本人は会議中だったのでしばらく従業員たちとおしゃべり。ボクが遊びに来たということでみんないろんな部署から集まってきておしゃべり大会。いつものことながらみんな仕事大丈夫なの?よくこんな状態で売上前年比200%以上達成できたもんです。

まあお相手してくれるのは嬉しいんですけど余計な心配をしてしまいます^^
ちなみにこの会社、タイでは知らない人はいない企業で業界シェア30%以上、ボーナス年間12ヶ月の超優良企業です。

午後三時業務時間真っ最中だというのにもう今日の終業後の話に花咲いちゃってます。

40代女性(経理課)のPさんは旦那と子供と映画に、30代男性(秘書)は普段は社長のお供で共に夕食や夜中までお世話なのに今日は月に2回ほどしかない定時に帰れる日、張り切って家族と食事に出かけます。もう一人の友人O君(広報)は張り切ってデート。彼女はテレビで見ない日はないくらいの超人気売れっ子ダラー(芸能人・女優)。

おお、みんなそれぞれ多忙だね~

それに比べて社長である親友はいつも真っ直ぐ家に帰り彼とボクとそれぞれの家族一緒でいつも食事に出かけ、映画やホテルのバーに行き酒を飲み帰ってきたらマッサージを呼んでマッサージされながら話をして夜食を食べにまた出かけるといった、いたって健康的な生活。

そうこうしている間にミーティングが終わり友人が戻る。
今日は日本で買ってきた飲み物を持っていったので友人と飲み始めた。
そこへ帰り支度をして駐車場へ行きかけていた先程の彼らが匂いを嗅ぎ付けて集まってきた。

目を輝かせて見ているのでグラスを持ってこさせて注いであげたらもう大変。みんな帰るはずだったのに座り込んでしまって宴会がスタート。

家族は?デートは? みんな大丈夫なの??

大丈夫もへったくれもない様子。
ただでさえ大好きな彼ら。しかも普段は決して飲めない高級品。

それもそのはず日本では見慣れた珍しくもないこれらのものですがタイの一般労働者にとっては大変なものなんです。
1本なんて当然高すぎて買えるはずもなく、グラスでもホテルで400-600バーツ。ちなみにタイのマックの時給は約30バーツとか。バイト時給の14-20倍。日本の感覚にする
と時給850円としても14000円~21000円位の感覚。グラスがですよ。

ということで家族も女優も待ちぼうけで結局4時間位飲み続けていました。

タイ人は約束を守らないとか平気で予定変更を突然するなどとよく言われますが、

 

その場が楽しければいいんです。タイでは。

難しい事はいいんです。後のことは。

 

「やりたいは、やる」
「欲しいは、買っちゃう」
「食べたいは、食べる」

基本です。

タイの宝くじ熱

日本でもジャンボやナンバーズなどをはじめ多くの宝くじがあり宝くじファンの人たちが銀座チャンスセンターに並んだりしている光景がニュースでも見られるかと思いますが、ここタイでは毎月1日と16日が宝くじの抽選日

月末や13-16日あたりになると宝くじ大好きタイ人は売り場に群がります。

タイでは日本の様にちゃんとした?宝くじ売り場で買うわけではなく、”宝くじ売り”なる人々が政府から仕入れ、道端で、デパートの前で、店先で、あるいは自転車やバイクに乗って、または徒歩でレストランや屋台の客達のテーブルを回ったり、ガソリンスタンドで給油中のドライバーに売ったりと、あの手この手で売り歩きます。
身体の不自由な方々に宝くじ売りの許可を取り易くして就業の機会を与えているという側面もあるようです。

タイではお金を払って店の人が手渡ししてくれる日本とは違い、番号が良く見えるように並べてあり、客は目的の番号を探して買うわけです

新車を買った人はナンバープレートの番号を、またタイでは夢が番号と密接に関わっており、どんな夢を見たら何番、といった類の本も多数出版されているほどです。また、その夢は抽選まで他言しないといったこともあるようです。更には予想人に頼ったり、占いや預言者に意見を求めたりと様々。

宝くじには初めから番号が書かれているタイプと自分の好きな番号を書くタイプとあります。
前者の場合通常40バーツのくじが2枚印刷されているものが1部となり、額面では80バーツなわけです。しかし、売り子達は額面で仕入れ、自分達の利益を乗せて例えば100バーツなどで売るわけです。これが人気のある番号やぞろ目などのキレイな番号だとさらに金額が上乗せされている事もあります。

ここタイでは当選者が大きく新聞で報道、顔写真は勿論、住所まで書かれてしまいます。これは、実際の当選者以外が本人に成りかわって受け取るのを防ぐ意味もあるのです。

ただ、色々な当選者の記事を見ていると、タイ人は当選金の使い道が日本と違う場合が多いようです。

先日もお寺の敷地の一部に小屋を作らせてもらって住んでいる極貧の男性が全財産をはたいて買った一枚のロッタリー(90バーツ)が見事一等当選!

たしか日本円で9000万円位だったと思いますが、月収5000円もなく、大変な生活だった彼が全財産を注ぎ込んで(といっても約270円ですが) 見事9000万円です。

月収の18,000倍の当選金な訳ですからこれは月収40万円の人に換算すると、

感覚的にはは72億円位が当たったようなものでしょうかね。

普通だったらまずは自分の家や車を買って余ったら家族にも家や車を買ってあげたり仕事を止めてリタイヤしたりするでしょう。タイの地方では3000万円もあれば充分預金利息で食べていけます。9000万円あれば悠々自適な人生が約束されます。ところがこの男性、誰に要求されたわけでもないのに近所の人や住む場所を貸してくれていた寺院の修繕費などにその殆どをあげてしまいました。敬虔な仏教徒が国民の殆どを占めるここタイではこういったことはあまり珍しくないようですね。

反面、勝負事への熱量が半端ではないここタイでは給料の80%以上を毎月勝負に注ぎ込むといったような人も珍しくないようです

元々貯金が苦手(習慣が薄い?)といわれることが多いタイの人ですが、日本でいうところの、宵越しの金は持たない、といったところでしょうか。

同じタイ人でも両者のギャップが興味深いですね。